昨日、国交省で自転車活用推進計画策定のための会議が開かれました。
追って、会議の配布資料なども公開されると思うのですが、
今回は推進計画のなかで、
具体的にどんなことをしていくのか、という「措置」と、
達成度をはかる「指標」の案が示されました。
自転車が関わる分野は、本当に広いですし、国内の意識度も低い現状のなかで、
「2020年まで」という短期間の目標を立てるため、
「そうそう大きなことは掲げられない」というのが前提にあるのですが、ですが、ですが、
それでも、今回の推進計画を受けて、各自治体さんが
その土地に合った計画を展開していくことになるので、
やっぱり、いろんなことに各地の現場で関わっていて、
まちを縦横無尽に走り抜ける自転車の怖さを毎日体験している私としては、
「なんとしても触れてもらいたい」項目がたくさんあるわけです。
計画の骨子には「歩行者・自転車中心のまちづくり」という言葉が掲げられていて、
日本も、来るところまで来たんだなぁと感慨深かったです。
措置のなかでは、
「障害の有無にかかわらず誰もが安全に自転車を楽しめるよう
走行環境のあり方をに検討する」とか、タンデムの解禁の検討にも触れてくれていて!
「タンデムのニーズはない」と言われちゃう状況だったところから
こんな短期間でここまで来られるのか!と感動しました。
取り締まりや指導の強化も挙げられていたし、
これまでは、たとえ警察署前に警官が立っている目の前を
携帯電話で話しながら赤信号の交差点を突破する自転車がいてもスルーだったわけで、
警察がしっかり指導してくれるようになったら、それだけでも変わる気がします。
自転車通勤に関しても、国として推進していく姿勢が示されました!
オリンピック、パラリンピックの開催も意識した内容になっていました。
短い期間の中で、ここまで作ってくださった自転車活用推進本部に感謝です。
自転車って、サイクリングロードなのに、自歩道だから道路交通法上は走れなかったり、
年長さんで6歳になったらもう子供乗せ自転車に乗せられなかったり、
いろんな「そりゃないよ〜」が含まれちゃっているのですが、
これから、合理的な方向に、向かっていかれるのかなと大きな希望を感じました。
国民医療費が42兆円を超えているこの国で、
自転車をしっかりやれば、糖尿病の予防やケアなどは特に効果が出やすいでしょうし、
きっと、成果が出ると思うんです。
数値には出にくいけど、ココロのケアにも効果があるので、
ココロの病気に苦しむ方々のなかにも、救える方は多いと思うし。
個人的には、健康関連のことを各自治体さんに進めていただきたいです。
また、私は自転車を今後活用促進させていく最大の課題は
「ルールを周知させる」ことだと思っています。
自転車に乗っているのは、ルールを知らない人ばかりという状況は、異常です。
でも、おそらく小学校の6年間に1回40分程度のスクールがあるだけで
(私は病欠したと思われ、受けていません)
その効果が出ていないのは、まちを見ればすぐに分かることだと思います。
ルールの広報とか啓発といっても「安全利用五則」のチラシ配布などになりがちだし、
路面表示で指導しても、生活道路まで描きこむのは現実的に難しいし
本当はルール・乗り方教室の実施とか、そういうところまで書いてほしかったけれど。。
ちょっとでも書いてくれたら!という思いが強すぎて、
たぶん無駄な発言もしてきちゃいました。
でも、書いてくれないと、自治体さんが盛り込んでくれないんだもの。。。
推進計画は毎年フォローアップも行うし、2020にはまた見直しもあると思うので、
今後、やる気のある自治体さんに、一歩進んだ計画を作っていただいて、
国の計画としても「書ける」状況に近づけたらなと思っています。
今日はまだ配布資料がアップロードされていないと思いますが、
近々に公開されると思います。
また、パブリックコメントも受け付けることになる予定ですので、
皆さんからも、ぜひ、声をあげてくださいね。