「完」
昨日、ファンキーモンキーベイビーズの活動が終了した。
ケミカル(真ん中のひと)が住職になるために活動を辞めることになって
「ケミカルが欠けるなら、もうファンモンではないから」という、
ベイビーズと呼ばれるファンが抱いているファンモンのイメージを
あまりにもカンペキに裏切らない理由で。
ファンってのは身勝手なもので、
こういうアーティストの活動に、自分のもろもろを重ねあわせて
勝手にいろんな強い思いを抱いているもの...。
私も思い出が重なり合っていて
なんだか自分の人生の中の1章が終わったような感覚。
最初に聴いたのは、2006年の「Always」。
翌年中嶋朋子さんが出てた「Lovin' life」のMVの雰囲気がとても気になって、
たまたま見た3人のトーク番組で彼らを知って、なんだか好きになって
借りて来て聴いた「恋の片道切符」で、だいすきになった。
この頃の私は、まだいろんなことと戦ってて、迷ってて
でも、何のためにがんばっているのかもわからなくて。
ストレスと過労でカラダもダメになって、方向転換をしたけれど、
いろんなことが見えなくて、悩んでて、不安定だった。
周りの友人は着々と立派な社会人になっていくのに。
そんな中「ちっぽけな勇気」が出た。
今の自分に自信がなくても「諦めないから」「諦めたくないから」
きっといつかなにかを掴むんだ、っていうこの歌を、
この年、400回は軽く聴いてたと思う。
歌の中に出て来る「八王子の南口」は私の中に強烈に刷り込まれた。
ファンモンを聴きながら走ると、気持ちが変わってくれる。
短い時間であっても、自分を前向きにするために、
音楽を聴きながらのランは、貴重な習慣になった。
ここから、本を出させていただいたり、
だんだん道が開けてきて...いろんなことがあったな。
うちのだんなさんの身体の状況が絶望的な状況に陥っていて
やっと、やっと回復への兆しが見えてきたころ、
病院に行った帰り道、横浜の公園に立ち寄ったら
大道芸人がかけた「希望の唄」のイントロが流れてきて
まるで光が射したように気持ちが明るくなって
「ここから絶対すべてがよくなる」って、
根拠もなく勇気づけられたのをよく覚えてる。
そして「大切」で作ってもらったプロフィールビデオで
私たちは結婚式を挙げた。
”なんてことないありふれた時間や
「また明日ね」って言える日々が、なによりも大切”
想いが強くなりすぎてしまって、
逆にこの日から「大切」が聴けなくなった。
今は、私にとって八王子の南口はごく当たり前の場所になり
本籍も八王子へと移った。
去年赤ちゃんを授かり、守らなくてはいけないものができてから
いろんな感覚が大きく変わった。
なんだか、自分の1章が終わったような感じなの。
ちなみに「八王子のスーパースター」で検索すると、
うちのだんなさんのwikiがトップに出て来る(笑)
(騙されたと思って、やってみて!笑えるから)
これからは彼にも八王子を背負ってがんばってもらおう
これも、何かの縁なのかなって。
いや、決して八王子狙いでだんなさんと結婚したわけじゃないんだけど。
その「八王子のスーパースター」のDNAを受け継いだ感を強烈に漂わせる
おなかの中の子は、いつか盆踊りで「新八王子音頭」を踊り、
輝いてくれることでしょう。
ここから先は、どんな章が始まるんだろうね。
人生は、まだまだまだまだ長いです。
つい、無駄な思い出話を書いちゃった。
やっぱりファンモンをもう観られないのはすごく淋しいんだよね。
いっぱい勇気づけてもらったファンの一人として、
本当に「ありがとう」です。
- 2013.06.03 Monday
- だいすき
- 23:38
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- by Kinuyo